Value Design ・ Communication Systems

複数の関係者が関わるプロジェクトを、
伝わり、動く形にする。

概念図・キービジュアル・Webサイトによるプロジェクトコミュニケーション設計

複数のステークホルダーが関わるプロジェクトにおいて、関係者の目的を整理し、プロジェクトの本質的な価値を可視化。概念図やキービジュアル、Webサイト制作を通じて、意思疎通を促進し、ステークホルダーの参画とプロジェクトの推進を加速させるコミュニケーション設計を支援します。

Category
Value Design / Communication Systems
Type
事例横断記事
Published
2026/07/06 公開
コミュニケーション設計プロジェクトデザイン概念図ステークホルダーWeb実装
Lead

スタートアップ支援、産学官連携、地域活性化など、現代の重要なプロジェクトの多くは、行政、大学、企業、起業家、学生、地域プレイヤーといった「マルチステークホルダー」の協働によって推進されています。

しかし、異なる目的や背景を持つ関係者が集まる現場では、いきなりWebサイトや紹介資料を作り始めても、メッセージが形骸化してしまいがちです。制作の前に、まず向き合うべき本質的な問いがあります。

誰が、どのような目的で関わっているのか。
そのプロジェクトは、誰にどのような価値を届けるのか。
新たな参画者に、どのような「関わりしろ」を提示できるのか。

カチノデは、これまで数多くの複合的なプロジェクトにおいて、これらの問いを紐解き、見えにくい価値や関係性を「言葉」と「形」に落とし込んできました。

アウトプットの手段は、WebサイトやLPだけにとどまりません。全体像を俯瞰する「概念図」、認識を一つにする「キービジュアル」、活動を自走させる「情報発信基盤」など、目的に応じてプロジェクトの価値が動き出すための最適な接点を設計しています。

Project Overview

支援領域と、対象となるプロジェクト。

支援領域
01 ・ Upstream

上流設計

  • プロジェクトの目的整理
  • ステークホルダーの関係性整理
  • 関わりしろの言語化
  • コンセプト設計
  • 情報設計・コンテンツ整理
02 ・ Creative

クリエイティブ開発

  • 概念図・コンセプト図の作成
  • キービジュアル制作
  • ロゴ・VI設計
03 ・ Digital

デジタル実装・運用

  • Webサイト・LP設計・制作
  • CMS構築
  • ホスティング・保守運用
  • 情報発信基盤の設計
関連するプロジェクト類型
地域スタートアップ支援プロジェクト / アクセラレーションプログラム / ピッチイベント
学生・起業家コミュニティ / スタートアップエコシステム関連団体
大学関連イノベーション組織 / 医療・研究領域の情報発信プロジェクト
企業向けコーポレートサイト / LP
Background

異なる文脈を持つ関係者が集う、プロジェクト初期の混迷

複数の組織や個人が交わるプロジェクトでは、どれだけ社会的な価値があっても、それが外部(あるいは内部にさえも)正しく伝わらないという構造的な課題を抱えています。

主催者、参加者、支援者、そして企業や大学、行政。それぞれの立場には、独自の目的や制約、期待が存在します。これら個々の文脈や意図が整理されないままプロジェクトが走り出すと、活動の本質的な価値や全体像が見えにくくなり、以下のようなコミュニケーション不全を引き起こします。

外部発信の形骸化

何を最も伝えるべきかの軸が曖昧になる。

求心力の低下

新たな参加者を募る際、「なぜ自分が参加すべきなのか」の動機付け(関わりしろ)が伝わらない。

内部の目線ズレ

関係者間での意思疎通が難航し、プロジェクトの推進力が削がれる。

知見の霧散

活動が進んでも、その成果やプロセスが次へつながる資産として蓄積されない。

ビジュアルやWebサイトを構築する前に、まずは「プロジェクトの目的」と「関係性」を精緻に整理するプロセスが不可欠です。

Challenge

「何を創るか」の前に、個別の状況に応じた最適な解を見極める

スタートアップ支援や地域プロジェクトのコミュニケーションにおいて、一律の正解はありません。プロジェクトのフェーズや課題ごとに、求められるアウトプットは動的に変化します。

認知拡大・参画促進が最優先の場合

ターゲットに「自分ごと」として捉えてもらうためのWebサイトやLPが必要です。参加メリットやアクションの導線を明快に設計しなければなりません。

関係者間の合意形成が最優先の場合

外部への発信よりも、まず内部の認識を揃えることが先決です。この場合、複雑なプロジェクトの全体像を一枚で伝える「概念図」や、思想を象徴する「キービジュアル」が必要となります。

専門性の高い領域(大学・研究機関など)の場合

最先端の研究や高度な文脈を、専門外のステークホルダーにも直感的に理解できる言葉とビジュアルへ翻訳するスキルが求められます。

共通する本質的な課題は、「最終アウトプットを何にするか」を決める前に、プロジェクトの価値、目的、関係性、そして届けるべき相手を正しく整理し、最適な表現媒体を選択することにあります。

What We Did

価値を言葉にし、動き出す接点へと変換する5つのアプローチ

カチノデは、プロジェクトごとに異なる目的や状況を深く理解し、以下のステップで支援を展開してきました。

01

ステークホルダーの目的を因数分解する

まず、プロジェクトに関わる各組織・人物の目的を整理します。主催者のビジョン、参加者の期待、パートナー企業のメリット、地域社会へのインパクト。これらを丁寧に紐解くことで、プロジェクトが目指すべき共通のゴールを明確にします。たとえば地域のスタートアップコミュニティ構築プロジェクトでは、スタートアップの成長を促進するために必要な活動やリソースを可視化し、起業家、学生、VC、企業などそれぞれの立場ごとの役割やアクションを明確にし、コミュニティに必要な機能を可視化しました。

地域スタートアップコミュニティ構築プロジェクトの全体概念図
立場ごとの役割とコミュニティ機能の可視化 地域スタートアップコミュニティ構築プロジェクトの全体概念図。投資獲得までの流れ、情報源とサービス、プラットフォーム構成、コミュニティ形成の施策を一枚に整理し、起業家・学生・VC・企業それぞれの役割とコミュニティに必要な機能を可視化しています。
02

外部を巻き込む「関わりしろ」を言語化する

「誰に、どう関わってほしいのか」を曖昧にせず、解像度高く言語化します。たとえば地域プロジェクトであれば、市民、学生、専門家、行政など、それぞれの役割に応じた「参画の余白(関わりしろ)」を提示することで、外部からの主体的なコミットを引き出します。

三郷駅前まち育てプロジェクト「35フレンズ」全体概念図
関係性と「関わりしろ」の可視化 三郷駅前まち育てプロジェクト「35フレンズ」の全体概念図。市民が参加する分科会を中心に、大学や行政、メンターがどのようにサポート・連携し合うのか、プロジェクトのエコシステムと参加の入り口を一枚の図解で明瞭に示しています。
03

目的から逆算してアウトプットを選択・最適化する

「とりあえずWebサイトを作る」のではなく、目的達成に最短で繋がるアウトプットを設計します。広域のプロジェクトや専門性の高い分野では、外部発信の前に「内部の合意形成」や「全体像の共有」が不可欠です。複雑なシステムやエコシステムの構造をインフォグラフィックや概念図へと翻訳し、関係者全員が同じ景色を見られる状態を構築します。

中部圏におけるスタートアップ支援の全体像インフォグラフィック
全体像を俯瞰し、共通認識を作るインフォグラフィック・概念図 中部圏におけるスタートアップ支援の全体像を示すインフォグラフィック。成長フェーズと地域の支援リソースの分布を可視化。
産学連携拠点における「オーグメンテッドモビリティ」概念図
全体像を俯瞰し、共通認識を作るインフォグラフィック・概念図 産学連携拠点における「オーグメンテッドモビリティ」の概念図。高度な技術と社会実装の繋がりを、専門外の人にも理解できる構造へ翻訳。
04

公共性と情緒を両立した「伝わる接点」としての実装

整理されたコンセプトや構造を、実際のユーザーが触れるデジタル上の接点へと実装します。行政や支援機関が関わるプロジェクトに必要な「公共性・信頼感」や「参加したくなる親しみやすさ」、あるいは研究開発型スタートアップが求める「革新性と説得力」。ターゲットに合わせたトンマナ(世界観)を精緻にコントロールしたクリエイティブを提供します。

スタートアップ支援コミュニティ「STASUPPO」Webサイト
ターゲットの感情を動かすWebサイト・LPの実装 東海エリアのスタートアップ支援コミュニティ「STASUPPO」のWebサイト。イラストを活用し、ハードルを下げて参加を促す親しみやすいトーンで展開。
CENTRAL JAPAN STARTUP ECOSYSTEM CONSORTIUM Webサイト
エコシステムの活動を可視化するWebサイトの実装 内閣府から「第2期スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市(広域都市圏型)」として選定された、中部地区コンソーシアム「CENTRAL JAPAN STARTUP ECOSYSTEM CONSORTIUM」のWebサイト。コンソーシアムとその活動を可視化。
05

変化に適応し、更新され続ける情報発信基盤の構築

プロジェクトは公開して終わりではなく、そこからがスタートです。参加者募集、イベント報告、成果発信、次年度への展開など、情報は常にアップデートされます。運用体制やプロジェクトの規模に合わせ、STUDIOやWordPressを用いたCMS構築、ホスティングから保守運用まで、持続可能な運用の仕組みを提供します。

Outputs

支援・制作の実績

カチノデがこれまでに制作・支援してきた、コミュニケーション設計の具体成果物です。

戦略・コンセプト設計
  • プロジェクト概念図 / コンセプト資料
  • ロゴ / VI(ビジュアル・アイデンティティ)
  • 会社案内 / 営業資料
デジタル・WEB実装
  • 公式Webサイト / プログラム紹介サイト
  • イベントLP / コミュニティ募集ページ
  • 成果報告・情報集約ページ
  • Webアプリケーション
運用・基盤構築
  • カスタムCMS(更新基盤)の構築
  • ホスティング支援・保守運用メンテナンス
Result / Change

制作物が「共通言語」となり、次の行動を生み出す

カチノデが目指すのは、単に「綺麗なWebサイトやビジュアル」を作ることで終わりではありません。クリエイティブを通じて、プロジェクトに関わる人々に以下のようなポジティブな変化(変容)をもたらすことです。

インサイド(関係者)

それぞれの目的と役割を深く理解し、一枚の概念図をベースに目線を揃えて並走できる状態へ。

アウトサイド(外部・ターゲット)

「なぜ自分がこのプロジェクトに関わるべきか」を直感的に判断し、アクションを起こせる状態へ。

マネジメント(主催者)

活動の社会的価値をロジカルに説明でき、日々の成果を次年度や次の機会へ向けて継続的にストック・発信できる状態へ。

プロジェクトの目的と関係性が整理されることで、Webサイトや概念図は単なる制作物から脱却し、「意思疎通」「参画」「協業」を加速させる実践的なコミュニケーションツールとして機能し始めます。

Kachinode's View

何をつくるかではなく、
何のために、誰を動かすか

複数のステークホルダーが関わるプロジェクトにおいて、価値は最初から分かりやすい形で転がっているわけではありません。それぞれの組織や人物が抱える目的、期待、制約、そして文脈が交差する「まだ言葉になっていない境界線」にこそ、本質的な価値が眠っています。

カチノデの役割は、その見えない価値を見出し、言葉を与え、関係性を整理し、人が動く接点へと変換することです。

それがWebサイトなのか、一枚の概念図なのか、あるいは情報発信基盤なのか。重要なのは「何をつくるか」ではなく、「何のために、誰を動かすか」です。

目的に応じて、価値が最も力強く動き出すための最適な接点を設計する。それこそが、カチノデの提供する Communication Systems です。

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