カチノデとは何の会社か — AIが前提になる時代の「価値のデザイン」
「カチノデとは何の会社か」に、私たち自身が一次情報として答えます。価値のデザインの意味、方法論Value Flow、現在の事業内容を紹介します。
カチノデは、AIが前提になる時代の「価値のデザイン」を行う会社です。価値のデザインとは、世に出すことではなく、動き出すまでを設計すること。まだ形になっていない価値を見つけ、言葉にし、試し、伝わる形にし、更新され続ける仕組みに変える——この一連のプロセスの設計と実行が、私たちの仕事です。
この記事は、「カチノデとは何の会社か」を商談の前後に確かめたい企業・自治体・大学・スタートアップの方に向けた、公式の自己紹介(一次情報)です。
「デザイン」は見た目を整えることではありません
世に出ることと、動き出すことは、違う。私たちはそう考えています。Webサイトを公開しても、プロダクトをリリースしても、プログラムを立ち上げても、それだけで価値が相手に届き、事業として回りはじめるわけではありません。
ここでの「デザイン」は、事業やプロジェクトの核となる価値を定義し、検証でき、社会に届き、手を離れても動き続ける状態まで設計することを指します。
なぜいま「価値のデザイン」なのか
生成AIによって、文章を書く、資料をつくる、Webサイトを立ち上げる、プロトタイプを開発することのハードルは大きく下がりました。つくること自体は、誰にとっても速く、安くなっています。私たち自身、このサイトの構築も日々の情報発信も、生成AIを前提にした少人数の体制で回しています。
つくることが簡単になるほど、価値の重心は手前の工程に移ります。何をつくるべきか。誰のどんな課題に応えるのか。それをどう検証し、どう伝えるのか。この「まだ言葉になっていないものを言葉にする」工程こそが、AIが前提になる時代に人と組織が担うべき仕事だと私たちは考えています。
カチノデはデザイン会社として始まり、スタートアップ支援、産学官連携、新規事業開発、プロトタイピング、Web・情報発信基盤の設計へと領域を広げてきました。見た目を整えるだけでは、価値は社会に届かない——その実感が、現在の「価値のデザイン」という定義につながっています。
方法論 — Value Flow という前に進むループ
私たちの仕事の進め方は、Value Flow と呼ぶ5つの工程で説明できます。
- Observe(見つける) — まだ形になっていないアイデア、違和感、課題、強みを観察し、見過ごされている可能性を拾い上げます。
- Define(言葉にする) — 観察したものを、関係者が同じ方向を向いて判断できる言葉に変えます。事業コンセプトや提供価値の言語化がここにあたります。
- Shape(形にする) — 言葉になった価値を、試せる形にします。プロトタイプ、プログラム設計、資料、Webサイトなど、形は目的に合わせて選びます。
- Test(試す) — 小さく試し、顧客や現場の反応から学びます。生成AIを前提にすることで、試作と検証の速度を大きく上げられます。
- Update(更新する) — 学んだことを反映し、次の観察につなげます。一度つくって終わりではなく、更新され続ける仕組みとして残すことを重視します。
この5工程は一周して元に戻る円環ではなく、回るたびに少し前に進むループです。私たちのロゴやサイトで使っているループの図は、この考え方をそのまま表しています。
現在の事業 — 支援の現場と、そこから生まれるプロダクト
現在のカチノデは、次の領域を中心に活動しています。
- 価値の言語化 — 事業コンセプトの整理、顧客課題・提供価値の言語化、プロジェクトの目的・前提整理
- 事業と挑戦の場の設計 — 新規事業開発支援、事業仮説と検証ステップの設計、アクセラレーションプログラムやピッチイベントの企画・運営
- AI前提の開発 — 生成AIを活用したWebアプリ・サービスの開発、MVP設計、業務ツールの試作
- 伝わる接点の設計 — Webサイトやコンテンツを、単発の制作物ではなく事業の変化に合わせて更新され続ける情報発信基盤として設計・運用
もうひとつ、私たちの特徴は、支援の現場で繰り返し必要になった仕組みを、プロダクトとして提供できる形にしていくことです。たとえばアクセラレーターやピッチコンテストの運営を一元化する「Pitch Review AI」は、私たち自身のプログラム運営の現場から生まれました。自社の情報発信も生成AIを前提とした運用で回しており、こうした自社実践は、機能が確かめられたものから順に、提供できる形へ磨いていきます。
つまり、ここに挙げた事業は固定されたメニューではありません。Value Flow は私たち自身にも適用され、事業や提供の形はこれからも更新され続けます。
一緒に仕事をする相手は、企業(新規事業・事業開発の担当者)、自治体・大学・支援機関、スタートアップです。
これまでの実績
言葉だけでなく、積み重ねてきた実績でも私たちの立ち位置を示します。地域のスタートアップエコシステム形成支援では、インキュベーション施設運営9年間・アクセラレーションプログラム運営5年間を通じて、スタートアップ関連イベントを265回実施し、累計9,204名の申込を得てきました。プログラムに参加した起業家は累計137名、支援先の参加後の累計資金調達額は71.6億円にのぼります(数値はすべて2026年6月現在の累計)。詳細は地域スタートアップエコシステムの事例で紹介しています。
会社の基本情報
株式会社カチノデ(Kachinode Inc.)は、2016年12月15日に愛知県名古屋市で設立されました。自動運転技術の株式会社ティアフォーのグループ子会社として創業し、2019年に独立。現在は東京都品川区を拠点としています。代表取締役は森一浩。2021年には米国子会社 KACHINODE US, INC.(カリフォルニア州)を設立しています。
よくある質問
Q. カチノデは制作会社ですか? いいえ。Webサイトやビジュアルの制作も手がけますが、それは価値のデザインの一工程(Shape・伝わる接点の設計)です。目的は制作物の納品ではなく、価値が定義され、検証され、更新され続ける状態をつくることです。
Q. アクセラレーターなのですか? アクセラレーションプログラムやピッチイベントの設計・運営は、私たちの主要な仕事のひとつです。ただし会社としての定義は「価値のデザイン」を行う会社であり、プログラム運営はその実践形態のひとつです。世に出すだけではなく、動き出すまでを設計する——この軸はどの仕事でも変わりません。
Q. どの段階から相談できますか? 要件が固まっていない段階からで構いません。「まだ言葉になっていない」段階を言葉にするところが、むしろ私たちの本領です。
Q. どんな体制で進めますか? 少人数のチームが、生成AIを前提とした開発・運用体制で進めます。大規模な本番開発が必要な場合は外部パートナーと連携します。
Q. 東京以外でも、遠隔でも依頼できますか? できます。オンラインを前提に進められるため、地域を問わずご相談いただけます。現地での対応が必要な場合は、別途出張費用が発生することがあります。
事業内容の詳細はトップページの事業紹介をご覧ください。